菜種油については、体にはよいといわれるところもあるようですが
健康への影響が懸念されることがあります。
それは主にトランス脂肪酸の存在に関連しています。
トランス脂肪酸は、心血管疾患のリスクを増加させるなど、
多くの健康問題を引き起こす可能性が指摘されています。
菜種油の安全性とトランス脂肪酸の具体的なデメリットについて調べてみました。
この記事でわかることは、
・菜種油は体に悪い？
・菜種油の健康効果
・トランス脂肪酸のデメリット
・菜種油の使い方
・菜種油の間違った使い方
・菜種油についてのネットの声
このような内容になります。
菜種油を安全に使うにはどうすればいいのでしょうか。
菜種油は体に悪い？
菜種油が体によくないといわれてしまうのでなぜなのでしょうか。
菜種油は体に良い効果を持つ油ですが、いくつかの注意点があります。
こちらの動画でもわかります。
見分け方も重要になっているようです。
こちらの動画でもわかるように選び方も重要なようですよね。
エルカ酸
まず、菜種油にはエルカ酸という不飽和脂肪酸が含まれており、これが多いと
健康に害を及ぼすことがあるため、エルカ酸の含有量が少ない品種の選択が推奨されます。
エルカ酸の特性と利用
エルカ酸は、22炭素の長鎖脂肪酸で、一つの二重結合を持ちます。
伝統的には、工業用油としての利用が見られ、石鹸、潤滑油、プラスチックの製造などに用いられてきました。
健康への影響
エルカ酸については、特に長期間にわたって高濃度で摂取する場合の健康への影響が問題視されています。
動物実験において、エルカ酸が心筋に脂肪の蓄積を引き起こし、
心臓の機能障害を引き起こす可能性が示されたことから、多くの国では食用オイルに
含まれるエルカ酸の量に制限を設けています。
例えば、欧州連合（EU）やカナダ、アメリカ合衆国では、食用オイルに含まれるエルカ酸の
最大許容量を2%以下と定めています。
トランス脂肪酸
化学溶剤を使用して抽出された菜種油は、加工中に高温にさらされることからトランス脂肪酸が
生成される可能性があります。
トランス脂肪酸はコレステロールバランスに悪影響を及ぼすため、
その含有量にも注意が必要です。
菜種油の健康効果
菜種油はどんな健康効果があるのでしょうか。
心血管疾患のリスク低減
菜種油はオメガ-3脂肪酸の一種であるアルファリノレン酸（ALA）を含んでおり、
これが心血管疾患のリスクを低減するのに役立つ可能性があります。
特にエルカ酸の含有量を低減したカノーラ油は、心血管疾患のリスクを
低減する可能性があるいわれているんです。
〇カノーラ油の健康効果とは？
不飽和脂肪酸の豊富な含有量
カノーラ油はオメガ-3脂肪酸（α-リノレン酸）およびオメガ-6脂肪酸（リノール酸）をバランス良く含み、
これらの脂肪酸は心血管疾患のリスクを減少させることが知られています。
オメガ-3脂肪酸は抗炎症作用を持ち、動脈硬化の進行を遅らせる効果があります。
LDLコレステロール（悪玉コレステロール）の低減
カノーラ油はLDLコレステロールを低下させる効果があります。
高いLDLコレステロールレベルは心臓病や脳卒中のリスクを高めるため、
これを管理することは非常に重要です。
心臓に優しい一価不飽和脂肪酸の含有
カノーラ油はオリーブオイルと同様に一価不飽和脂肪酸（特にオレイン酸）が豊富です。
一価不飽和脂肪酸は心血管疾患のリスクを低減するとされ、健康的な血圧を維持する助けにもなります。
抗酸化物質の供給
カノーラ油にはビタミンEという強力な抗酸化物質が含まれています。
ビタミンEは体内の酸化ストレスを減少させ、細胞損傷を防ぐことで心血管系を保護します。
低飽和脂肪酸
菜種油は低飽和脂肪酸であり、悪玉コレステロール（LDL）を減少させる効果があります。
低飽和脂肪酸の特徴と健康への影響
〇飽和脂肪酸との比較
飽和脂肪酸は体内でコレステロールレベルを上げることが知られており、特にLDLコレステロール
（悪玉コレステロール）の増加に関連しています。
カノーラ油の飽和脂肪酸の含有量は一般的に7％未満であり、これはオリーブオイルや
大豆油と同様に非常に低い部類に入ります。
〇心血管健康の促進
カノーラ油の低飽和脂肪酸含有量は、心血管疾患のリスクを低減する効果があるとされています。
LDLコレステロールの低下に寄与し、動脈の健康をサポートします。
〇一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸の豊富な含有
カノーラ油は一価不飽和脂肪酸（主にオレイン酸）と多価不飽和脂肪酸
（オメガ-3およびオメガ-6脂肪酸）をバランスよく含んでおり、
これらは健康的な脂肪酸プロファイルを形成しています。
これにより、全体的な心血管健康がサポートされ、炎症反応が抑えられます。
高比率のオメガ-3とオメガ-6
菜種油はオメガ-3とオメガ-6脂肪酸のバランスが良いとされています。
これにより、抗炎症効果が期待されます。
〇抗炎症作用
オメガ-3脂肪酸は強力な抗炎症作用を持ち、関節炎や心血管疾患など、炎症を起こす疾患の症状軽減に効果的です。
〇心血管健康の向上
オメガ-3とオメガ-6のバランスが良い油は、心血管疾患のリスクを減少させることが知られています。
これらの脂肪酸は、動脈の健康を促進し、LDL（悪玉）コレステロールの酸化を防ぎます。
〇脳機能と精神健康のサポート
オメガ-3脂肪酸は脳の健康にも非常に重要で、認知機能の向上や抑うつ症状の軽減に役立つとされています。
トランス脂肪酸のデメリット
トランス脂肪酸は、人工的に硬化された油から生成されることが多く、
食品加工によく使用されますが、健康に対して多くの悪影響を及ぼすとされています。
心血管疾患のリスク増加
トランス脂肪酸は血中のLDL（悪玉）コレステロールを増加させ、
HDL（善玉）コレステロールを減少させます。
これにより、動脈硬化や心臓病のリスクが高まります。
炎症の促進
研究によると、トランス脂肪酸は体内の炎症反応を引き起こすことが。
炎症は多くの慢性疾患の原因となるため、トランス脂肪酸の摂取は
これらの病状を悪化させる可能性もあるようなんです。
インスリン抵抗性と2型糖尿病
トランス脂肪酸はインスリン抵抗性を高めることが示されており、これにより2型糖尿病の
発症リスクが上がると考えられています。
肥満のリスク増加
トランス脂肪酸の消費は全体的な体重増加と腹部の脂肪蓄積を促進するとされ、
肥満のリスクを増加させることが示唆されています。
全体的な死亡率の増加
トランス脂肪酸の摂取が増えると、心臓病だけでなく全体的な死亡率が
増加することが研究で明らかになっています。
菜種油の使い方
菜種油はその健康的な特性から、様々な料理に幅広く使用することができます。
サラダドレッシング
菜種油は中性の味が特徴で、サラダドレッシングのベースとして最適です。
オリーブオイルと同様に、ビネガー、レモン汁、塩、ペッパーと組み合わせて、
フレッシュなグリーンサラダにドレッシングとして使用できます。
こちらはとても簡単でいいですよね。
ベーキング
中性の味と低飽和脂肪酸の内容から、菜種油はベーキングにも適しています。
バターやショートニングの代わりに使用することで、ケーキやマフィンをよりヘルシーに仕上げることができます。
マリネ
肉や魚のマリネに菜種油を使うと、柔らかくして味を染み込ませることができます。
ハーブ、スパイス、酸味料と組み合わせて、数時間から一晩漬け込むことで、調理時に素材が美味しくなります。
保存用
野菜やチーズを長持ちさせるために、菜種油に浸すことも一般的です。
油は空気との接触を遮断し、食材を新鮮に保ちます。
菜種油の間違った使い方
菜種油は多用途に使える油ですが、誤った使い方をすると、
その健康効果を損なうことがあります。
その使い方をみていきましょう。
過度の加熱
菜種油は熱に強い油ですが、煙点（約400度F/204度C）を超えて加熱し続けると、
油が分解し、有害なフリーラジカルやトランス脂肪酸が生成される可能性があります。
これは健康に悪影響を与えるため、煙が出始めたらすぐに火から下ろすことが重要です。
再利用
一度高温で使用した菜種油を再び使うことは避けるべきです。
何度も加熱を繰り返すことで油が酸化しやすくなり、健康を害する物質が生成されることがあります。
間違った保管
菜種油は光や熱に弱いため、直射日光や高温の場所での保管は避けるべきです。
適切な保管が行われない場合、油が酸化しやすくなり、味や栄養価が損なわれます。
冷暗所に密封して保管するのが最適です。
料理の種類による誤用
菜種油はその中性的な味わいが多くの料理に適していますが、
特定の料理には向かないこともあります。
たとえば、強い風味を求める料理には、オリーブオイルやごま油など、
風味が強い油の方が適していることがあります。
菜種油についてのネットの声
菜種油を使用した場合はドレッシングなどに使用するのが良いかと思います。
— boniq.jp (@BoniqJp) November 19, 2022
EXオリーブオイルを使用した場合は、そのままパンにつけたり、サラダにかけたり、アヒージョにしたり、ほたてのエキスも美味しく味わえ、様々な使い方ができます！
菜種油…油の上手な使い方が分からない
— びぼよん (@lionbeagle) October 21, 2014
ネット上では菜種油に関してさまざまな意見が見られます。
多くのユーザーは、菜種油の健康効果を高く評価しており、特に心血管疾患の予防や
抗炎症効果に注目しています。
また、煙点が高いため、調理にも適しているという利点を指摘する声も多いです。
一方で、遺伝子組み換えの原料を用いた菜種油に対する懸念や、
適切な保管方法についてのアドバイスを求めるコメントも見られます。
全体的に、菜種油はその用途の広さと健康への利益で支持されているようです。
まとめ
今回は菜種油についてお届けいたしました。
菜種油は体にいいといわれているのですが、
検索してみると体に悪いともでてきますよね。
正しい使用方法で健康的に摂取するようにしたほうがいいですね。
