サラダ油は体に悪影響?認知症になるというのは本当なの?

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サラダ油は体に良くない、認知症になるなどという噂がありますよね。

実は我が家でもサラダ油は使用していません。

ということで体にどんな影響があるのか詳しく調べてみました。

この記事でわかることは、

サラダ油の特徴
サラダ油は体に悪い?

サラダ油と認知症の関係
サラダ油を健康的にとるには
サラダ油についてネットでの噂

どんな悪影響があるのでしょう?

目次

サラダ油の特徴

サラダ油とは、大豆や菜種、とうもろこし、ひまわりなどの植物を原料にして作られる植物油の一種です。

どんな特徴があるのか見ていきましょう。

精製油

サラダ油は精製工程で不純物が取り除かれるため、加熱しても臭いや味が目立たないのが特徴です。

ただし、精製過程で栄養価が下がることがあります。

〇精製油の製造プロセス

抽出

最初に、油脂が豊富な植物(大豆、トウモロコシ、ヒマワリの種など)から油を抽出します。

これは機械的圧縮または溶剤抽出により行われることが多いです。

精製

抽出された油には不純物が含まれています。

これらを除去するために、脱ガム、中和、漂白、および脱臭の工程が行われます。

脱ガムでは、油からホスホリピッドやタンパク質などのガム状物質を除去します。

中和では、遊離脂肪酸を中和し、油の酸度を下げます。

漂白では、活性炭や土を使用して油を浄化し、色素やその他の不純物を除去します。

脱臭では、高温と真空下で不要な臭い成分を除去します。

ホスホリピッドって何?

細胞膜の主成分となる脂質の一種です。
簡単に言うと、細胞を守り、柔軟性を保つ「細胞膜の材料」です。

冷却およびろ過

精製プロセスの最後に、油を冷却し固形成分をろ過して、最終製品を得ます。

リノール酸が豊富

サラダ油にはオメガ6系脂肪酸(リノール酸)が多く含まれています。

適量なら体に良いですが、摂りすぎると健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

細胞膜の健康維持

リノール酸は細胞膜の構造成分として重要であり、細胞の正常な機能を支えます。

抗炎症作用

リノール酸は体内でアラキドン酸に変換され、さらに炎症を調節するプロスタグランジンへと変わります。

適切なバランスで摂取される場合、リノール酸は炎症反応の調整に役立ちます。

アラキドン酸とは?

体に必要な脂肪酸の一種で、特に細胞膜や体内の生理活性物質の材料として重要な役割を果たします。
簡単に言うと、体の機能を調整する「材料」です。

コレステロールの調整

リノール酸の摂取はLDL(悪玉)コレステロールを低下させる効果があるとされ、

心血管疾患のリスクを減少させる可能性があります。

サラダ油は体に悪い?

サラダ油が体に良くないという理由はどうなのでしょうか。

よく聞くのでとても気になりますよね。

オメガ6脂肪酸の過剰摂取

オメガ6脂肪酸の摂りすぎは、炎症を引き起こす可能性があり、

心疾患やアレルギー、肥満などのリスクが高まると言われています。

炎症の促進

オメガ6脂肪酸は体内でアラキドン酸に変換され、これがさらにプロスタグランジン

ロイコトリエンなどの炎症促進物質に変わります。

これらの物質は適量であれば正常な免疫応答や細胞機能に必要ですが、過剰になると

慢性炎症を引き起こし、多くの慢性疾患のリスクを高めると考えられています。

プロスタグランジンとは?

体内で作られるホルモン様の物質で、体の調整に関わる重要な役割を果たします。
簡単に言うと、炎症や痛み、血流をコントロールする「信号物質」です。

ロイコトリエンとは?

体内で作られる脂質由来の物質で、主に炎症やアレルギー反応に関与します。
簡単に言うと、炎症やアレルギーを引き起こす「体の信号物質」です。

心血管疾患のリスク増加

オメガ6脂肪酸が過剰になると、血管内の炎症が進行し、動脈硬化を促進する可能性があります。

これにより心血管疾患のリスクが高まることが示されています。

肥満のリスク

高いオメガ6脂肪酸の摂取は、体内の脂肪貯蔵を促進することが示唆されています。

これにより肥満のリスクが高まり、それに伴う二型糖尿病や心血管疾患のリスクも増加します。

その他の健康問題

オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸のバランスが崩れると、気分障害や自己免疫疾患、

癌などのリスクも関連しているとされています。

加熱による酸化

高温で加熱すると、油が酸化しやすくなり、トランス脂肪酸や有害物質が発生する可能性があります。

これが体に悪い影響を及ぼす原因の一つです。

過酸化物の形成

加熱により油中の不飽和脂肪酸が酸素と反応し、過酸化物と呼ばれる化合物が形成されます。

これらは油をさらに分解し、その品質を低下させる他、様々な二次生成物を生じさせます。

過酸化物からの二次生成物

過酸化物が分解すると、アルデヒドやケトンなどの有害な化合物が生成されます。

これらの物質は、油の風味を損なうだけでなく、消費者の健康に悪影響を与える可能性があります。

フリーラジカルの生成

油の酸化はフリーラジカルを生成することもあります。

フリーラジカルは非常に反応性が高く、体内で酸化ストレスを引き起こし、

細胞やDNAに損傷を与えることが知られています。

精製過程での添加物の可能性

工業的に精製された油には、溶剤や化学物質が使用されることがあり、懸念する声もあります。

サラダ油と認知症の関係

サラダ油と認知症の関係はどうなのでしょうか。

オメガ6脂肪酸の過剰摂取

サラダ油にはオメガ6脂肪酸(リノール酸)が多く含まれています。

オメガ6は適量なら健康に良い影響を与える脂肪酸ですが、摂取量が多すぎると体内の炎症を

促進する可能性があります。

慢性的な炎症は、アルツハイマー型認知症などの神経変性疾患のリスクを

高める可能性があるとされています。

オメガ3脂肪酸とのバランスの乱れ

脳の健康には、オメガ3脂肪酸(魚、エゴマ油、亜麻仁油に含まれる)の摂取が重要です。

しかし、オメガ6脂肪酸の摂取が過剰になると、オメガ3脂肪酸の作用が抑制され、

脳の炎症や神経細胞の損傷リスクが高まると考えられています。

酸化ストレス

サラダ油を高温で加熱すると、酸化しやすい特性があるんです。

これにより酸化脂質トランス脂肪酸が生成されることが。

これらの物質は脳細胞にダメージを与え、認知機能の低下に

つながる可能性があります。

トランス脂肪酸との関係

サラダ油自体にトランス脂肪酸は少ないですが、精製過程や高温調理で生成されることもあるようです。

トランス脂肪酸は脳の健康に悪影響を与え、アルツハイマー病のリスクを

高める可能性があるといわれています

サラダ油を健康的にとるには

サラダ油は絶対に使ってはいけないとは言えません。

安全に使うようにすれば健康不安は少なくなるようです。

適量を守る

サラダ油を使いすぎないようにし、他の良質な油(オリーブオイル、アボカドオイル、エゴマ油など)

とバランスを取ることが重要です。

加熱温度に注意する

揚げ物など、高温での調理には適していますが、加熱しすぎると酸化が進むため注意が必要です。

未精製のオイルも選択肢に

コールドプレスや未精製の植物油を取り入れることで、ビタミンや抗酸化物質を摂取できます。

サラダ油についてネットでの噂

ネット上では、サラダ油に関する様々な噂が飛び交っています。

一部では「サラダ油は認知症のリスクを高める」といった不安を煽る情報が見られますが、

科学的根拠が十分でないものも多いです。

特に、オメガ6脂肪酸の過剰摂取や加熱による酸化物質の生成が健康に

悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。

一方で、「精製過程で有害物質が取り除かれているため、安全に使える」という意見もあります。

また、トランス脂肪酸が少ないため「比較的健康的」とする見解も。

一方的な情報に流されず、使い方や摂取バランスに注意しながら選ぶことが重要です。

まとめ

今回はサラダ油についてお届けいたしました。

体に必ずしも悪影響というわけではなさそうなので

摂取の仕方をしっかり守るようにすることが重要ですね。

別の油も選択肢にするといいのかもしれません。

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