パーム油は、価格が安く加工しやすいことから食品や日用品に広く使われていますが、
「体に悪い」と言われる理由に発がん性物質の存在が挙げられることがあります。
特に、精製過程で発生する物質が健康に悪影響を与える可能性が指摘されています。
さらに、意外な商品にも多く含まれているため、知らずに摂取していることも。
この記事でわかることは、
・パーム油の特徴や成分
・パーム油が体に悪い理由
・パーム油は何に入っている?
・パーム油についてネットの声は
パーム油が体に悪いとされる理由や、どんな商品に使われているのかを詳しく解説します!
パーム油の特徴や成分
パーム油は、アブラヤシの果実から抽出される植物油で、世界中で広く使用されています。
パーム油の特徴や成分を見ていきましょう!
パーム油の特徴
生産量が多く安い
アブラヤシは収穫効率が高く、パーム油は世界で最も生産量が多い植物油です。
価格が安いため、食品や日用品に多く利用されています。
〇高い生産効率
パーム油は、オイルパームの実から抽出されます。
オイルパームは非常に高い油収量を持つ作物で、他の植物油原料と比較して、
同じ面積から得られる油の量が格段に多いです。
このため、少ない土地で多くの油を生産することが可能で、生産効率が非常に高いです。
〇成長が早く収穫周期が短い
オイルパームは成長が早く、植えてから3〜4年で収穫を始めることができます。
また、一度植えると25年から30年にわたって収穫が可能で、年間を通じて実を結びます。
この持続的な収穫可能性が、安定した供給と低コストを実現しています。
〇耕作地の拡大
特にマレーシアやインドネシアなどの熱帯地域では、パーム油のプランテーションが
大規模に展開されています。
これらの国々では自然条件がオイルパームの栽培に適しており、広大な面積での栽培が行われています。
大量生産によってコストが抑えられるため、市場価格が低く抑えられます。
〇全世界への広範な輸出
パーム油は全世界に輸出されており、その需要が高いため大量生産が経済的に合理的です。
生産国は輸出による収益を最大化するために効率的な生産システムを確立しており、
これがさらにコストを低減しています。
これらの要因により、パーム油は世界で最も生産量が多く、価格が安い植物油の一つとなっています。
しかし、この大量生産が環境破壊や社会的問題を引き起こす可能性もあるため、
持続可能な生産方法への移行が求められています。
安定性が高い
飽和脂肪酸を多く含むため酸化しにくく、加工食品や揚げ物の調理油に適しています。
〇飽和脂肪酸の高い含有率
パーム油は飽和脂肪酸を約50%含んでいます。
特にパルミチン酸が豊富で、これが油の酸化を防ぎ、高温でも安定な状態を保てるといわれています。
飽和脂肪酸は二重結合を持たないため、酸化されにくく、加熱しても分解しにくい性質があります。
〇自然な抗酸化物質の存在
パーム油には、ビタミンE(特にトコトリエノール)が含まれており、
これが強力な抗酸化作用を持っています。
トコトリエノールは自由ラジカルを効果的に中和し、油の酸化を防ぐことで、
油の安定性を高めます。
この抗酸化物質の存在により、パーム油は長期保存に耐え、高温調理時にも
酸化しにくいという利点があります。
〇融点の適度な高さ
パーム油の融点は約35℃から40℃であり、これにより常温では半固体状態を保ちやすいです。
この物理的特性もパーム油の酸化を防ぎ、長期間安定して保存できる理由の一つです。
〇加工しやすい性質
パーム油はその自然な状態で既に安定しており、多くの場合、さらなる水素添加処理を必要としません。
これにより、トランス脂肪酸の生成を避けることができ、食品の安全性と栄養価を保つことが可能です。
これらの特性により、パーム油は食品加工業界で広く利用されています。
特に揚げ物や加熱調理、製品の保存性を要求する用途に適しており、
その安定性が高く評価されています。
用途が多い
食用油、マーガリン、スナック菓子、インスタントラーメン、化粧品、洗剤、バイオ燃料など、
さまざまな製品に使用されています。
パーム油の主な成分
・飽和脂肪酸(約50%)パルミチン酸が主成分。長期保存や高温調理に強いですが、摂りすぎると心血管への負担が 懸念されます。
・不飽和脂肪酸(約50%)オレイン酸(オメガ9)が主成分で、心血管の健康をサポートします。
・ビタミンE 抗酸化作用のあるトコフェロールやトコトリエノールを含みます。
・カロテノイド天然の赤橙色を持つ成分で、ビタミンAに変換されるプロビタミンAとして機能します(未精製の場合)。
パーム油が体に悪い理由
パーム油が「体に悪い」といわれる理由には、成分や製造過程に関するいくつかの健康リスクが挙げられます。
高温精製による発がん性物質の生成
パーム油の精製過程で、高温処理により「グリシドール脂肪酸エステル」などの物質が
生成されることがあります。
この物質は分解されると「グリシドール」と呼ばれる発がん性物質が生じるとされています。
長期的に摂取すると、発がんリスクが高まる可能性があります。
飽和脂肪酸が多い
パーム油は約50%が飽和脂肪酸で構成されており、これを多量に摂取すると
LDL(悪玉)コレステロールが上昇し、心血管疾患のリスクを高める可能性があります。
動脈硬化や心臓病などのリスクが懸念されています。
トランス脂肪酸の可能性
一部の加工食品に使用されるパーム油は、製造過程でトランス脂肪酸が含まれることがあります。
トランス脂肪酸は心臓病や炎症を引き起こすリスクが高いともいわれているんです。
環境問題が健康に影響する可能性
パーム油の生産による森林破壊や環境汚染は、間接的に地域住民の健康問題(大気汚染、化学物質の汚染など)を
引き起こすことがあります。
加工食品に多く含まれる
パーム油は安価なため、スナック菓子やインスタント食品などの加工食品に多く使われています。
これらの食品は高カロリーかつ栄養価が低い傾向があり、肥満や生活習慣病のリスクを高める可能性があります。
パーム油は何に入っている?
パーム油は、その安価さと安定性から、多くの食品や日用品に使用されています。
スナック菓子
ポテトチップス、クラッカー、ビスケット、シリアルバーなどに使用。
軽い食感や保存性を高めるために利用されます。
インスタント食品
カップラーメンやインスタントスープの調理油や具材に含まれています。
これは普段から食べることが多いかもしれませんよね。
マーガリン・ショートニング
製パンや製菓の材料として使われ、クッキーやケーキなどにも含まれます。
冷凍食品
揚げ物や加工食品の衣など、保存性と調理時の仕上がりを良くするために使用。
冷凍食品にまで入っているようですね。
チョコレート製品
ココアバターの代替として使用され、コスト削減や口どけの調整に貢献。
スプレッド類
ピーナッツバターやチョコスプレッドの油分として使用。
フライ用油
ファストフード店や加工食品の製造現場で使用される揚げ油。
パーム油についてネットの声は
こちらの動画をご覧になればわかりますが、
危険性が解説されています。
〇〇が入った危険すぎる「市販カレールー」がヤバい話。子供から大人まで大人気のカレーは1度にたくさん作れるのでとても便利。知っている人も多いと思いけど、市販のカレールーは油と添加物の塊。カレールーに多く含まれている「食用油脂」は石鹸や洗剤に使われているパーム油。パーム油には発ガン、… pic.twitter.com/mJ5xeM5svX
— よしなり (@yoshinari1978) January 2, 2024
【パーム油とは何か】
— きのさん@人生が驚くほど好転する健康の話 (@kinosan0001) March 21, 2024
パーム油はヤシから摂られる植物油。
石鹸の材料として古くから使われてきました。
これを、精製度を上げることにより食用にも利用するようになりました。
もうこの時点で危険です。
精製度を上げる=人体への作用が急激になるということです。
日本は東南アジア諸国のヤシ畑
偽物のアイス
— はやたく【自分の体と、お喋り。】 (@hayataku731) April 20, 2024
ラクトアイスと表記されてる物は危険です。乳脂肪の代わりに発がん性のあるパーム油(植物性油)の塊で出来ており、簡単に言うとプラスチックと同じです。
見た目は同じでもとてもアイスと言えたもんじゃありません。たまにアイスを食べる際は『アイスクリーム』と表記してある物を選ぶ pic.twitter.com/V1E6dXRym3
こうしてみるとパーム油はこんなにも多くのものに入っていることに驚きです。
食生活を見直していく必要もでてきますよね。
チョコレートにまで入っていると成分表を確認するようにして購入しないと
知らず知らずにパーム油をとってしまうことになります。
健康のためにもなるべくパーム油はとりたくない油ですね。
まとめ
今回はパーム油についてお届けいたしました。
パーム油はお菓子やカレー粉やチョコレートにまで
さまざまなものに使われています。
しっかり確認して自分のためにもとらないように
することがいいかもしれませんね。